30歳、安定を捨てて家業の焼肉屋へ。手順書通りの毎日を辞めて「自分主軸」の人生を選んだ理由

「今の仕事をこのまま続けて、自分は成長できるのだろうか……」

毎朝、満員電車に揺られながら、そんな漠然とした不安を抱えてはいませんか?

私は現在、サラリーマンとして働いています。安定したお給料をいただき、周囲からは「順調だね」と言われることもあります。しかし、心の中ではずっと、仕事に対する「やりがい」の欠如と、足踏みしているような「成長実感のなさ」に苦しんできました。

そんな私が、この度、転職を決意しました。

実はこの1年半、平日は会社員として働き、休日は実家の家業である焼肉屋を手伝うという「二足のわらじ」の生活を送ってきました。休みを返上して働く日々の中で見えてきたのは、会社組織では得られなかった「目の前のお客さんの笑顔」と、「家族を支えているという実感」、そして「地元に貢献できる喜び」でした。

この記事では、安定したサラリーマンの椅子を捨て、なぜ私が家業への道を選んだのか。1年半の葛藤と、二重生活で見つけた「本当の幸せ」についてお話ししたいと思います。

もし、今の仕事に違和感を感じているなら、この記事があなたの「本当に大切にしたいこと」を見つめ直すきっかけになれば幸いです。

会社員としての葛藤:なぜ「成長」を感じられなかったのか

サラリーマンとしての私の日常は、細かな「手順書」の作成や、決められたルールに従って機械のプログラムを淡々と打ち込み続けることでした。

「この文書の言い回しは、こう変えたほうがいいのではないか」 「決められた手順通りに、間違いなくプログラムを組まなければならない」

もちろん、それも社会を支える大切な仕事です。しかし、私にとっては、画面の中の文字や数字と向き合う時間は、どこか「体温」を欠いたものに感じられました。

私にとっての成長とは、

「自分自身の働きによって、目の前のお客さんが喜ぶ機会が直接的に増え、その輪が広がっていくこと」

そしてその先に、大好きな地元の発展や、まだ道の途中にある復興への貢献がある。

今の仕事の延長線上に、その未来は描けるだろうか? そう考えたとき、どれだけ手順書を完璧に仕上げても、私の心にある「成長の渇き」が癒えることはありませんでした。

1年半の「二足のわらじ」生活で気づいたこと

そんな閉塞感を打ち破ってくれたのが、休日、実家の焼肉屋で過ごす時間でした。

平日はパソコンの前で「正しい言い回し」に悩み、休日は網の前で「お客さんの笑顔」のために動く。そんな1年半の二重生活の中で、私は確信しました。

「美味しい!」と直接声をかけてくれるお客さんの笑顔。 「また来たよ」と通ってくださる地元の皆さんとの繋がり

手順書の中にはなかった「ダイレクトな手応え」が、そこにはありました。家業を手伝うことは、単なる労働ではなく、家族を支え、地域に活気を取り戻すための「一歩」であると肌で感じたのです。

家族経営だからこそ、自分の工夫や頑張りがお店の喜びになり、それがそのまま親孝行にも繋がる。この「顔が見える関係性」の中での挑戦こそが、私が求めていた本当の成長なのだと気づかされました。

「地元に貢献する」という、30歳の新しいかっこよさ

現在、私の地元の若者の多くは都市部へと流出しています。たしかに、都会には便利さや刺激があふれています。しかし、1年半、都会から地元へ通いながら店を手伝う中で、私は確信しました。

「都会の華やかさにはない、圧倒的な温かさがここにはある」

30歳になった今、私が目指したいのは、地元の人たちが「自分たちの町にも、こんないい店があるんだぜ」と誇れる場所を守り、育てることです。

「田舎だから何もない」のではなく、「この店があるから、この町は面白い」

そう思ってもらえる店作りを通して、地元の発展や復興に直接関わっていく。これこそが、私が求めていた「手応えのある成長」の正体でした。

また、終身雇用が当たり前ではなくなった今の時代、組織の歯車としてではなく、個人事業主として自分の足で立つ道を選びました。もちろん、自由の裏にはリスクや苦労、大きな責任が伴います。しかし、誰かが決めた手順書に従うのではなく、自分で人生の主軸を握り、悔いのない選択をする。その生き方こそが、今の私にとって最も「かっこいい」と感じる挑戦なのです。

結び:自分の心が動く場所へ

安定したサラリーマンの椅子を手放すことに、不安がないと言えば嘘になります。 それでも、1年半という時間をかけて「会社員としての自分」「家業に打ち込む自分」を天秤にかけた結果、私の心ははっきりと後者を選びました。

親孝行ができ、地域を元気にし、自分自身が誰よりも成長を感じられる場所。

もし、あなたが今「自分の居場所はここじゃないかもしれない」と違和感を感じているなら、一度、損得勘定を抜きにして「自分の心が一番動く瞬間」を探してみてください。

30歳。人生はまだこれからです。 私は焼肉屋の店主として、地元から新しい風を吹かせていこうと思います。 皆さんも、自分自身が主役になれる人生を、一緒に歩んでいきましょう。

この記事が、一歩踏み出そうとしている誰かの背中を少しでも押せれば幸いです。地元の皆様、そしてこれから出会う皆様、焼肉屋でお待ちしています!

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